セミが怖い【私の対策】
青森生まれのわたしが、セミを意識するようになったのは10年前の、なにわの地。
青森にもセミはいたが、いわゆる地に裏返っているという姿を見たことがなかった。
こんなにもバチバチと音を出したり、
裏側が実は白いとか、
予測不可能な暴れ方をするなど知ったのは、
御堂筋を自転車で走っている時だったか。
とはいえ、そのときはﾋｪｯ程度だった。多分。
当時の彼氏がチリトリで蝉を逃がそうとしてビーっと鳴かれ慌てふためく様子とか、
その後移り住んだ千葉で、マンション唯一の階段をビーっと飛んでいくさまとか、
そんなシチュエーションを幾多越えてきたものの、
本気で恐ろしい昆虫であると気づくのに意外と3年くらいかかっている。
これは私が青森で培った、セミとは儚い夏の風物詩であるという思い込みと、
20年の中でただの1度もセミによる害(恐怖)を受けたことがなかった所以と考えられる。
ちなみに最も恐ろしかったのは、家の床にセミがいたときだ。
出入りする家族の背中に貼り付いてきたらしい。
家族にはセミが貼りついてることに気付かない神経に対し落胆したことを伝え、
同時に、二度とこのようなことが起こらないよう対策してほしい旨懇願した。
さて、私は17階へ引っ越した。 タワマンでも億ションでもないが、
いわゆる高層階といえる高さだと思う。
きっと虫とも無縁な生活が待っていると信じていた。
が、現実は全く異なっていた。
8月ともなると毎日のように17階の廊下でセミに遭遇し、
家族を困らせたり怒らせたりしている。
あなたがもしセミと無縁な生活を送りたいなら
17なんて数字じゃ全く太刀打ちできないことは強く言っておく。
調べたところ50階近くでもベランダに突入してくるらしいので、
関東や関西で無縁な生活を送ることはもはや不可能なのである。
ところで、ネットではセミに怯える書き込みをよく見るが、
実際道を歩いていて、怯えている人を見たことがない。
大阪城ホールでHey! Say! JUMPのコンサートが行われた際に、
その周辺ではあまりに無数のセミ爆弾(所謂セミファイナル)が存在していたが、
ファン層と呼ばれる若い女の子
(虫を怖がる年齢層・性別の代表と言っても過言ではない子)達が
全く気にせず歩いていたことを記憶している。
みな平静を装っているのだろうか。
もちろん私はというと、身をよじり、奇声を上げ、
5メートル先の道に落ちているものを判断しながらおそるおそる、
でも時に小走りに。
待ちに待ったコンサートの直前だと言うのにテンションも下がり、
コンサートの最中は、
大好きな薮くんのことを考える以外では帰りのセミについて考えていた。
ここからそのセミから逃れるために行ったこと記す。
・木酢液
100円で買った木酢液を玄関前に撒いたが意味なかった。
・網、水鉄砲
持ち歩くのが難しく断念。
・イヤホンで音を聞かないようにする
これは直接の対策ではないが、無駄に怖がって進めないくらいならした方がよい
※ただし気付かず遭遇する可能性もUPする
・人を呼ぶ
度々呼んでいたところ家族が呆れてしまった
・遠回りする
これが現実である。セミスポットを把握し、遠回りできるならした時間がかかろうが
精神衛生上良いと思う。
・傘
どうしても横を通らねばならない時の最後の手段
つつくのではなく、開いて防御に徹する
・バスに乗る
自転車とセミは相性が悪い
なぜならセミに気付いても手放しで逃げることはできないし、
小回りが悪いし、突然止まれないし、転んでしまうと逃げるどころでないから
多少の金や時間かかろうが、私はバスに乗ると決めている
下記はまだ実施していないが考えているもの
・ハチノック
セミに唯一きくらしい殺虫剤。できれば殺したくないため未実施
・セミに慣れる
クモを手に乗せキスする方法があるらしい。一人では無理だと思う
・雨合羽を着て歩く
時期的に厳しいため未実施
・催眠術
寝ると術がとけてしまうらしいので、家族に覚えてもらい毎朝かけてもらう必要がある
・カウンセリング
なんとなく効果がありそうに思えないため未実施。成功体験を見つけたら受けるかも
・加齢
セミとか虫を怖がってるおばあさんって見たことあります？ないですよね？
お金もかからないし、今すぐはできないけど、いずれ気にならなくなるんだろうな
っていう気の持ちようが重要かも
あとは思いつかないや。
あ、最近ヒバ油の香りにハマっていて部屋中にまいているんですが、
これ虫よりつかないらしいんで、夏にセミに噴射して試してみます。
ちなみに、東京だと、８月上～中旬までは大丈夫。
セミが元気だから、鳴いてはいるけど道に転がってることはほぼない。
それからはもうおしまい。
９月の後半になるのをひたすら耐えるのみ。
あぁ、また夏が来る。
